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2017年5月24日 (水)

将来のJALの翼を担う、パイロット訓練生の汗と涙の日々

パイロット養成訓練教官 久野

Category:  スタッフ   パイロット

皆さんこんにちは!フェニックスにてパイロット養成訓練の教官をしている久野です。

米国アリゾナ州フェニックス郊外にあるメサ市には2014年からJALが日本で初めて開始したMPLパイロット訓練を行う訓練所があり、将来のJALのパイロットを担う訓練生が日々、汗と涙を流しています。

MPL(Multi Crew Pilot License)訓練とは、小型機による訓練初期の段階より機長と副操縦士2人のパイロット(マルチクルー)による旅客機の運航に特化した訓練のことで、最新の訓練手法が取り入られています。
前半の小型プロペラ機での訓練で操縦の基礎を徹底的に叩き込み、その後マルチクルーを前提とした飛行能力を養成していきます。後半は飛行機を小型ビジネスジェット機に変え、さらにジェット機操縦とマルチクルー運航能力を養成します。
合計約16カ月の厳しい訓練が続き、最後に卒業試験が行われます。卒業試験は2日間に渡って実施され、1日目は精巧なシミュレーターを使用し、主に緊急事態におけるマルチクルーとしての対応能力と操縦能力が評価されます。2日目は実際に飛行機を使用しながら、ラスベガスやロングビーチといった大型機が頻繁に運航されている飛行場へ飛行を行い総合能力が評価されます。

訓練生はもちろん必死ですが、JALのパイロットとしてお客さまをお乗せし安全に運航できるように育てあげるため、教官も真剣勝負、時には厳しい言葉で叱咤激励することもあります。
こうして鍛えられた訓練生は、フェニックス訓練所を卒業すると東京に戻り、737-800に乗務するための訓練を受けます。今年春にはMPL訓練生第1期生がすべての訓練過程を修了し、現在は副操縦士としてJALの翼を支えています。
自分たちが教えた訓練生が副操縦士として乗務している姿を想像すると、何とも嬉しいような、誇らしいような気持ちになります。

ところで、フェニックスとはどんな所でしょうか?
フェニックスはアリゾナ州最大の都市で、ロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランシスコ、ダラスなどの空港からスムーズな乗り継ぎが可能です。年間晴天日300日以上、目にしみ入るような青空が広がっています。夏の夕暮れ時は西の空が青からオレンジ、ピンクと何層にも明度と色彩が重なり合い、時間と共に刻々と変化してゆき、最後は満天の星に包まれます。

フェニックススカイハーバー空港から東に向かって少しドライブすると、アリゾナの象徴的な景色である、赤い岩山と巨大なサワローカクタスが目に飛び込んできます。赤い岩山は通称レッドマウンテン、メサ市の紋章にもデザインされている、印象的な赤い岩山です。

訓練生はこの山を目印にして、訓練所のあるファルコンフィールド飛行場に戻ってきます。ほかにもアリゾナ州には有名なグランドキャニオンやセドナ、アンテロープキャニオンといった長い年月を経て、隆起、浸食によって形作られた大地が作り出す、ダイナミックかつ繊細な風景がご覧になれます。アリゾナの見所はまだまだたくさんあります。皆さん今度のお休みに、フェニックスに遊びにいらしてみてはいかがですか?

フェニックスの空に、将来のJALの翼を担うパイロットたちが訓練している姿を見つけられるかもしれませんね。

※旅コラムは、2017年5月24日時点の内容です。

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