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2017年3月14日 (火)

787の魅力を紹介します!シリーズ(星空の787編)

ボーイング787副操縦士 大淵

Category:  パイロット

皆さま、こんにちは。ボーイング787副操縦士の大淵です。

「787の魅力を紹介します」シリーズをご覧いただき、皆さまに787の魅力が伝わっていることと思います。
今回はその魅力を想像しつつ、空を飛ぶ787を見つける方法をお話しします。

私は幼少の頃、広島空港(現広島西飛行場)を離発着する飛行機を見て憧れ、この道を志しました。
今でも空港近くの公園へ出かけて飛行機を眺めることは大好きで、家族を連れて行っています。
特に空気の澄んでいる冬から春は最高の季節ではないでしょうか。

私は成田空港の近くに住んでおりますので、成田空港周辺の展望公園へ出かけます。
成田空港の魅力は世界中から多くの航空会社が乗り入れており、さまざまな機種の飛行機と航空会社ごとの塗装を楽しむことができることでしょう。
ここで、成田空港周辺にある飛行機を見ることができる公園を紹介いたしましょう。
公園ごとに離陸時と着陸時でおすすめのタイミングがあります。お出かけの際には天気予報で風向きにもご注意ください。

1.さくらの山公園
ここは成田空港A滑走路16Rの着陸帯の近くにあります。桜の季節には多くの桜を楽しみながら、離着陸する飛行機を眺めることができます。公園入口には「空の駅さくら館」があり、地元の特産物や飛行機関連のグッズの販売コーナーがあります。
この公園の魅力は、まさに今着陸する飛行機が目の前を通過するところでしょう。
写真ではなかなか伝わらない大迫力をぜひご自身で体感してみてください。(写真は滑走路16Rに着陸するB747です)
ここで着陸を見ることができるのは空港周辺の風向が南風の時です。
また、飛行機の空いている時間帯は主に離陸に使用されておりますが、A380という総2階建てで世界最大級の飛行機の離着陸はこちらのA滑走路を使用しています。日本国内でもA380の離着陸が行われているのは現在のところ成田空港だけではないでしょうか。

2.三里塚さくらの丘公園
この公園は成田空港A滑走路34Lの着陸帯の近くにあります。滑走路34Lは常に出発機に使用されており、離陸時に推力を最大にあげ、滑走路を走り始める飛行機を見ることができます。
ドラマ撮影のロケ地としても使われたこともあるそうです。
また、車での移動になりますが、近くに航空科学博物館があり、そこからも着陸する飛行機を下から眺めることができます。航空博物館は有料施設となりますのでお気を付けください。

3.十余三東雲の丘公園
「とよみ しののめのおか」と読みますこの公園は成田空港B滑走路16Lの着陸帯の近くにあります。
成田空港の着陸機の多くはB滑走路と呼ばれるこちらの滑走路を主に使用しています。
北風の時には滑走路34R(16Lの反方位)に着陸した後の飛行機が減速しながら滑走路を離脱する様子を間近で見ることができ、コックピットのなかから手を振ってくれるパイロットに出会うこともあるでしょう。
南風の時には着陸寸前の飛行機を見ることができます。
ここの公園の魅力は主に着陸に使用している滑走路の近くにあるため、さまざまな模様をまとった世界各国の飛行機が見られることでしょう。

さて、ここまでで「787の魅力」どころか、一言も787が出てこないではないか?とお思いでしょう。
ここからが787のお話です。
どの公園においても遠くから飛んでくる「飛行機」を見つけることは簡単です。それは飛行機に備え付けられた「ビーコン・ライト」と呼ばれる赤色の点滅灯と「ナビゲーション・ポジション・ライト」と呼ばれる右翼端の緑色、左翼端の赤色、機尾の白色の常光灯、そして「ストロボ・ライト」と呼ばれる両翼端と機尾の白色の点滅灯が常に光っているからです。
また、着陸時および離陸時の飛行機は「ランディングライト」を点灯させるため、この照明が最も見つけやすいところでしょう。
これらの照明に従来の飛行機と787との大きな違いがあります。それは「点滅灯の光り方」です。
787のこれらの灯火にはLEDが使用されており、従来の飛行機の点滅がカメラなどの「フラッシュ」のような点滅をしているのに比べ、787の場合はスイッチで「オン・オフ」という様子の光り方になっています。
この点滅の違いにより、遠くから飛んでくる飛行機のなかから、787だけは見分けることができるのです。
787でLEDが使用されているのは電力消費を抑え、少しでも燃料消費を抑えるための1つと言われています。
これらの照明は飛行中すれ違うほかの飛行機を探すときにも重要な働きをしていますが、787の特徴的な点滅灯を見つけては「787が増えたな〜」と乗務中もつぶやいております。

現在、日本航空の787が離着陸する国内空港は成田空港、羽田空港、関西空港、セントレア空港の4空港のみとなっております。そしてこれらの空港より世界各国へ向け飛んでいるので、日本の上空約12,000m(富士山の約3倍の高度)を通過しています。
この照明は日本各地の夜空でも見つけることができます。
皆さんも星空のなかに飛ぶ飛行機を見つけた時、この違いに気が付いたならば「787が飛んでるね」なんてつぶやいてみてはいかがでしょうか。

※旅コラムは、2017年3月14日時点の内容です。

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