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2017年1月23日 (月)

北海道の空散歩

SAAB340B型機副操縦士 上野

Category:  パイロット

こんにちは。北海道エアシステム(HAC)SAAB340B型機副操縦士の上野です。
今回は、HACが運航する路線についてお話します。
北海道は国土の約1/5を占め、九州の約二倍の面積です。亜寒帯湿潤気候に属しており、夏と冬の温度差が大きく雪が多い地域です。HACは札幌丘珠空港を拠点に、広い北海道を北は利尻島、東は釧路、南は函館、西は奥尻島、さらに青森県三沢を結ぶ6路線を運航しています。
通常のフライトは15,000ft(4,600m)、16,000ft(4,900m)を飛行し、天気が良く澄んだ日には、眼下に北海道の大パノラマがご覧いただけます。

それでは、利尻、釧路、函館へ。空の旅に出発しましょう。
「ご搭乗の皆さま、こんにちは。今日も利尻空港行き日本航空2883便にご搭乗いただき誠にありがとうございます。操縦席より飛行状況についてご案内いたします。当機は札幌丘珠空港を13時50分に離陸し巡航高度15,000ft(4,600m)を対地速度約260kt(490km)で順調に飛行中です。
この先、留萌、焼尻、天売島上空を通過し、目的地利尻空港には14時30分に着陸する予定です。」

札幌から北に向けて飛び立つと海岸線沿いを飛行します。右の眼下に見えるオロロンラインは、小樽から稚内まで約380km続きます。
北海道はライダーの聖地、どこまでもつづく道路は大地、水平線を望み、日本海の日没は感動的です。遥か水平線に沈む燃える夕日、果てしなく続く道を挟む壮大な景色は素晴らしいの、一言です。景色だけではありません!
ウニはもちろん、増毛町の甘エビなど海の幸、そして、日本最北の酒蔵として知られる、國稀酒造と食も豊かなのです。
まもなく利尻島が見えてきます。利尻富士の愛称で呼ばれる利尻山は均整のとれた美しい島のシンボルです。北海道のおみやげの代表の一つでもある「白い恋人」のパッケージにも使われているのをご存知でしたか。

「目的地 釧路空港の天候は晴れ、気温は摂氏マイナス3℃と報告を受けております。」
札幌を飛び立ち東へ10分ほどで夕張岳付近を通過、その先、右手下の山間に小さく二つの塔が見えてきます。近年、雲海テラスで有名な「星のリゾート トマム」です。

左手に旭岳を擁する大雪山系の雄大な景色、右手に帯広の街を見ながらさらに飛行すると、釧路空港のVisual Report Point(空港に進入する際の位置通報点)の白糠町が見えてきます。白糠町鍛高地区で栽培される赤紫蘇が原料の「しそ焼酎の鍛高譚(たんたかたん)」は有名で、からっとした釧路の夏はロックまたはソーダ割りがよく合いそうです。

北海道の焼酎であることは知っていましたが、恥ずかしながら、日ごろ上空を飛行する街で作られた紫蘇が原料だったとは最近知りました。
天気が良く、北向きの滑走路を使用するときは、白糠町の上空を飛行し釧路空港に進入します。釧路と言えばサンマが有名ですが、「ルパン三世」原作者のモンキーパンチさんは浜中町の出身で、ルパン三世は浜中町生まれという設定もあるようです。

今度は、HACのベース、札幌丘珠空港から南下します。
丘珠空港は札幌市の北東に位置する官民共用飛行場で、陸上自衛隊のヘリコプターの雄姿を見ることができます。この季節、丘珠空港のある石狩地方は、冬場は石狩湾上に低気圧が発生すると雪雲が活発になり上空に流れ込み、積雪量が多くなります。例年、降雪に悩まされる地域ですが、HACのSAAB機が運航する横で、雪を舞い上げながら飛行する自衛隊ヘリを間近に見られる空港はほかにはないのではないでしょうか。

丘珠空港離陸後、札幌市のやや北側を回り、右手に小樽と余市、左手に札幌市街を後に、羊蹄山をわきに室蘭市上空、そして噴火湾を越え、函館へ。
蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山は、裾野にニセコを擁し、世界に誇るパウダースノーは、ウィンタースポーツ愛好者にとってトップクラスの人気です。

丘珠空港から函館空港への路線は、羊蹄山、洞爺湖、支笏湖、有珠山、室蘭市と絶景ポイントが目白押しですが、私のお薦めは「夜景」です。
日本の三大夜景といえば、神戸、長崎、函館といわれていますが、さる「夜景サミット2015 in 神戸」において札幌市が日本新三大夜景に認定されました。HACの丘珠―函館路線は、新旧の日本三大夜景を鑑賞できるフライトになるのです。

最後に、函館空港から丘珠空港へは最終便で帰ります。
函館空港を離陸し、函館山から市街へ流れるネオンの灯りのなか、機窓に流れゆく五角形の暗く沈む五稜郭を残し、ふと前を見れば噴火湾に漁り火。

工場の夜景が広がる室蘭市を海岸線沿いにたどれば、黒塗りの地図に都市だけが輝く苫小牧、その先に洋上から大地にかけて沈むオリオン座、星座を背景に新千歳にアプローチする飛行機の連なる姿も見ることができます。
函館空港から丘珠空港の所要時間はおよそ40分、短い路線に見どころが凝縮されています。
着陸前の10分、札幌の夜景を見るならここがベスト、藻岩山上空を抜け、チャンスがあれば札幌市街の真ん中を飛行し、丘珠空港に帰ってきます。
地上はネオンが輝き、漆黒の空と冷えた空気のコントラストが何とも美しい新しい夜景の名所です。

今回、ご紹介できなかった奥尻や三沢もまた魅力あふれる就航地です。
ご旅行やお仕事で北海道を訪れることがありましたら、ぜひHACをお選びください。
皆さまにお会いできること楽しみにしています。

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※旅コラムは、2017年1月23日時点の内容です。

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