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自分らしい旅のヒントが見つかるWebマガジンサイト

MD90型機機長の服部岳です。

まずはこの場をお借りしまして、

東日本大震災にて亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、
被災された皆さま、関係の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。


震災発生以降、臨時便の運航も含め、

公共交通機関としての責務を果たすことを最優先とするため、
私たちパイロットは、地上での業務を減らしてフライトに専念させていただいており、
このブログの更新も、しばらくの間停止していました。


 

その間、私も震災発生後に設定された「いわて花巻空港」や「山形空港」への

臨時便の乗務をさせていただきました。



地上の交通手段が寸断されてしまった中、多くのお客さまがご搭乗くださいました。
貨物スペースには救援物資をはじめとしたたくさんの貨物を載せ、
さらに、現地での給油状況を考慮し、帰りの便で使用する分の燃料も満載して、

最大の離陸重量で羽田空港を離陸。

 

飛行中は、これから現地に向かわれる方のため、

できるだけ快適におくつろぎいただけるよう、客室乗務員と綿密な打ち合わせをしつつ

少しでも早くお客さまをお送りできるよう目的地を目指しました。

 

今回、通常のフライトと異なっていたのが、

目的地である「いわて花巻空港」や「山形空港」周辺を飛行している
小型飛行機やヘリコプターの多さです。
それらは、救難・支援にあたる自衛隊機、米軍機や、報道関係の航空機などでした。


 

こうした比較的規模の小さい空港では、レーダー等地上施設の関係上、
一度にアプローチ(着陸進入)できる飛行機の数が制限されてしまうので、
先を飛んでいる飛行機がある場合は、指定された場所の上空で旋回しながら

待機しなければなりません。


私が乗務した便も、先行する自衛隊の救援機の着陸を待ってからの
アプローチとなりました。
お客さまには、操縦席からのアナウンスで

「救援のための自衛隊の飛行機が着陸してからの進入となりますので、
上空待機しております。定刻より遅れてしまい、申し訳ございません。」と
お詫びとご報告をしつつ、いつでもアプローチを開始できるよう万全の態勢を整えました。

 

普段のフライトであれば、管制機関から順番待ちのための待機を命ぜられると、
「先行機が早く降りてくれないと遅れてしまうなぁ・・・」という気持ちになるのですが、
その日は、「救援よろしくお願いします」という思いで、上空から彼らの着陸を見守りました。

 

到着後は、現地空港のJALスタッフが、彼ら自身も被災しているにもかかわらず、
いつもの笑顔でお客さまを迎え、忙しく走り回っていました。
JALスタッフとして当たり前のことなのですが、

実際にこのような姿を見ると、なんだか胸が熱くなってしまいます。

 

私たちが着陸した後も、被災者救援活動のための

自衛隊機や米軍機等が次々に離着陸していました。
国境を越えた多くの支援は、本当にありがたいことですね。

 

津波で大きな被害を受けた仙台空港も、米軍による「トモダチ作戦」のおかげで
4月13日に便数を限定して民間機の発着ができるようになり、
その1番機としてJALのボーイング737−800型機が着陸しました。


 

skylifehattori.JPG


機体には、JALグループとして総力をあげて早期復興に向け
継続的に協力・支援・応援していくとの思いを込め、「がんばろう日本」のロゴを
塗装しています。

 

 

その他にも、東北地方の復興のため「ひっそりと」活躍している飛行機があります。
「エアバスA300−600R」です。

 

この飛行機は1991年に旧JAS(日本エアシステム)で導入され、
これまで22機が国内線、国際線で各地を結んできました。

 

blog_hattori_A300-600 .jpg

↑A300-600R(旧塗装機)

 


私自身が旅客機パイロットとして最初に資格を取得したのも
このA300−600型機で、過去10年近く一緒に仕事をした相棒でした。

blog_hattori_shinjin .jpg

↑A300-600型機 新人副操縦士の頃の私、服部。

 

 


先日お役目を終えた通称「ジャンボ」、ボーイング747−400型機の時のような

イベントは予定されていませんでしたが、このA300−600型機は、
2011年3月26日に鹿児島−東京の運航(JL1878便)を最後に
JALの路線から引退することが決まっていました。

 

そうした時期に不幸にして発生してしまった震災。
被害を受けた地上交通機関に代わって、JALでは急遽、
羽田−青森線等を大型化して対応するよう一部計画を変更することになり、
結果としてもう少しだけ、A300−600型機が皆さまのお役に立てることとなりました。

 

 

私たちは、これからも東北地方の復興に向け、
航空輸送を通じたお手伝いをしてまいります。
オススメツアーあります! JAL e トラベルプラザでは多彩な国内・海外ツアーをご用意しています! 国内ツアー 海外ツアー

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